このたびの台風19号の被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
被災された皆様が、1日も早く平常の穏やかな生活に戻ることができますようスタッフ一同心よりお祈り申し上げます。
さて私たちレリック スピーカー修理工房は、かねてよりご案内の通り10月13日、14日に東京の損保会館にて行われた真空管オーディオ・フェアに出展させていただきました。
大型台風19号の影響もありましたが、多くのお客様にご来場いただき、私たちにとりましても刺激的で有意義な2日間となりました。
本当にありがとうございました。
台風の影響で展示品が届いたのが初日終了間際となってしまい、初日にご来場くださった皆様には大変失礼をいたしましたが、翌日(2日目)には何とか体制を整え、修理前と後のネットワークやユニットをご覧いただきながら多くのお客様に当社の修理手法をご紹介することができました。
私たちはメーカー、モデルを問わずスピーカー修理のご相談をお受けしておりますが、フェアで特にご相談が多かったのは JBL LE8T だったと思います。
やはり名機、長くご愛用の方が多いようでした。
「うちの8Tも中はこんなに錆びているのかな?」
「エッジがボロボロになったらもう使えないのかと思っていた」
「音が出ないのは諦めないとダメ?」
などなど、皆様それぞれの率直な疑問、不安をお伝えくださいました。
ちなみにお答えは順番に
「おそらく錆びています。目安はユニットを側面から見て、金属の帯部が錆ていれば中も同様だとお考えください」
「修理すれば使えます。当社ではオーバーホール・エッジ貼り替え・動作調整 一式 概算価格 1本 27500円です」
「修理可能です。LE8Tについては万が一ボイスコイルが焼損していても当社で作ったパーツで交換可能です」
となります。
他にも 1958年から発売されている Diatone P610 がお気に入りの方や「そんなに高級品ではないんだけど相談にのってもらえますか?…」と遠慮がちにお声がけいただく方もいらして、いろんな方がそれぞれのスタイルで音楽を楽しんでいらっしゃるんだなあと改めてオーディオの魅力を感じながら、少しでもレリックがお役に立てればと一生懸命お話させていただきました。
また今回、出展にあたりサンバレー(SUNVALLEY audio)様には大変お世話になりました。
ご存知の方も多いと思いますが、サンバレー様は
”モノづくりの楽しさを一人でも多くの人に!”
をスローガンとし真空管アンプキットを企画、販売されている会社です。私たちはオーディオラボオガワ時代からお世話になっており、今回はサンバレー様のご厚意でサンバレー様のブース(大きなお部屋)の一角をお借りする形で出展させていただきました。
そのためサンバレー様お目当てのお客様が私たちの机の前で足を止めてくださったといっても過言ではありません。サンバレー様、サンバレー様のお客様、そしてサンバレー関係者の皆様、本当にありがとうございました。
またオーディオラボオガワのお客様、そしてレリックになっても変わらずお付き合いくださっているお客様も多数会いにきてくださいました。
初の展示会出展でドキドキしていた私は、そのお気持ちがとてもうれしく、ありがたく思いました。「田林さーん、オーディオラボオガワ時代にお世話になった○○です」「佐藤さんには何度もいろんなユニットを助けてもらってきたよ」などとお声をかけていただき、知らない街で、まるで家族や親せきに会えたような、そんなほっとした気持ちになりました。
本当にありがとうございました。
私たちのスピーカー修理のポリシーはオガワ時代と変わりません。
・オリジナルを尊重すること
・内部までしっかりオーバーホールをすること
・大切なものをお預かりしていることに感謝し丁寧に心を込めて修理させていただくこと
これらは今後も徹底していきます。
私たちでお役に立てることがございましたら、これからもどうぞお気軽に お問い合わせ いただければ幸いです。
それにしても…
サンバレーの大橋様のお話はとてもわかりやすく、私たちもお客様と一緒になって楽しませていただきました。
真空管はちょっと難しそう…そんな初心者さんも「大丈夫!一緒に楽しもう!」と受け止めてくださる懐の深さを感じましたし、もちろん中・上級者様のご相談にも応じてくださいます。
またサンバレー様はスタッフの方々もとても親切で、レリックを立ち上げたばかりの私は、私たちもサンバレーさんのような温かいチームになれたら…と思いました。
サンバレー様ウェブサイトはこちら → SUNVALLEY audio
初めての展示会出展。
お客様のストレートなお声をおきかせいただいたり、自分たちの至らなさを痛感したり、オーディオ界を支えてきたすばらしい先輩方にお会いしたり…。
今回の出展をこれからに活かせるようにしたいと思います。
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
レリック スピーカー修理工房 田林