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DENON(デノン) SC-104 は、1975年頃に発売された3Way構成スピーカーです。1910年に設立された日本のDENON と、1926年に設立されたデンマークのPeerless(ピアレス)により、共同で開発されました。ユニットは一列に並んでいて、上からソフトドームツイーター、ダウンロールエッジのコーン型ミッド、アップロールエッジのコーン型ウーハーとなります。

レリックで修理済みの DENON SC-104  ペア
レリックで修理済みの DENON SC-104 ペア

この度は秋田県 Cさまからのご依頼品にてフルオーバーホールをご紹介します。
純正の交換パーツはないため、オリジナルを尊重しながら代替パーツを使用して修理していきます。

まずは修理前の状態から。
動作異常(音の異常)に加え、各部に酸化が確認できますので、内部も経年で酸化・劣化していることが予想されます。
またスコーカーとウーハーはエッジも崩れてしまっています。

修理前の状態。経年劣化でのさび、エッジの劣化などが見られます
修理前の状態

状態確認、お見積り

スピーカーとしての動作と外観チェックが終わったらすべてのユニットとネットワークを取り出しますが、各ユニットの固定部に充填されているブチルゴムを丁寧に除去しながらの作業で、とても時間がかかります。

次に、各ユニット、ネットワーク単体でそれぞれの状態を確認していきます。

ユニットはやはり磁気回路の酸化が進行しています。ウーハーに至っては両チャンネルとも磁気ずれが生じていました。一方、ボイスコイルはすべて無事でしたので修理は可能という判断になりました。

ネットワークは左右のバランス不良につながる素子不良が確認できましたので素子交換が必要です。

状態が判明したら、必要な修理を細かく洗い出し、正式にお見積りを作成します。

※画像はクリックで拡大します。ぜひ細部までご覧ください。

オーバーホール

お客様にお見積りをご承諾いただいたら、ユニット、ネットワークともに丁寧にオーバーホールを実施します。

ユニットは、磁気回路の酸化物を除去し、防錆処理を施します。端子やビスもクリーニングしたら、振動板を戻し、新しいエッジ貼って動作調整を実施します。エッジは適切な位置に貼らないとセンター不良(=ボイスコイルタッチ)になりますが、当社では熟練のスタッフが手際よく、美しく貼っていきます。

ネットワークは、コンデンサなどの不良素子を交換し、半田を打ち直し、ファストン端子交換などを実施。左右のバランスを整えます。

それぞれの修理が終わったら、発振器でのシビアなチェックを経て、音楽再生によるエージングチェックへ入ります。

エージングチェックの間、エンクロージャーも必要なクリーニングや補修を行います。

ここまできたら、ようやく、エンクロージャーにユニットとネットワークを組み込みます。

修理完了

レリックですべての修理が完了したDENON SC-104 ペア
すべての修理が完了したDENON SC-104 ペア
レリックですべての修理が完了したDENON SC-104 ペア。エッジも貼り替えて美しく仕上がりました
すべての修理が完了したDENON SC-104 ペア

すべての修理が完了したDENON SC-104 ペア

約50年前のスピーカーですが、当社のオーバーホールを経て初期性能を取り戻しました。
ご購入されてから今日までの思い出とともに、これからも素晴らしいサウンドをご堪能いただければうれしいです。

ご愛用のスピーカー修理のご相談は、お問い合わせ からお寄せください。


DENON SC-104 ペアの修理概算価格

一般的なオーバーホール 一式 310,000円(税込 341,000円)程度

※価格は予告なく変更する場合があります。
※スピーカーの状態はさまざまですので正式なお見積りは現物確認後にご案内します。
※送料は別途必要です。