明るく抜けの良いサウンドが人気の JBL の銘スピーカー、L101 ランサーのオーバーホールをご紹介します。
1965年発売ですが、今もそのデザインは十分に美しく、大理石の天板と格子のグリルが素敵なスピーカーです。

東京都 Hさまからのご依頼です。
ウーハーの LE14A は、当社の前身オーディオラボオガワでメンテナンスさせていただいた経緯があります(2009年以前と思われます)。「しばらく鳴らしていなかったが、愛着のあるスピーカーのためメンテナスをしたい」とご依頼いただきました。
では、まずはお預かりの外観から。


状態確認、お見積り
外観のチェックでは、ドライバー用ホーンの塗装剥がれ、赤さびが見られます。
ウーハーはウレタンエッジが劣化しています。
また、エンクロージャーも経年による塗膜劣化、塗装剥がれがあります。
動作チェックでは、ドライバー LE175、ウーハー LE14A、ネットワーク LX10 すべてに動作異常が認められましたが、オーバーホールで改善可能と判断しました。
動作チェック、外観チェック、細かな写真撮影が終わったら、分解しそれぞれの状態を確認していきます。
磁気回路の酸化は比較的軽度で、良い状態でした。
※画像はクリックで拡大します。ぜひ細部までご覧ください。
オーバーホール後
お客さまにお見積もりをご承諾いただいたら、オーバーホールを実施します。
当社のオーバーホールでは、磁気回路においては酸化物や異物を除去、防錆処理を施します。また、導通改善のため、ターミナルクリーニング、ターミナル固定ビス交換も行い、コーン紙やダイヤフラム側も問題がないかを熟練のスタッフが丁寧にチェックします。
オーバーホールの段階で不備があると、この後の工程で微細なビリツキや歪みが出てしまうため、手を抜かずにしっかりと行います。
その後、新しいエッジを貼ったり、ダイヤフラムを入れ直し、動作調整を行います。なお、LE14A のウレタンエッジは当社で独自に作成しているものです。
基本のオーバーホールに加え、 LE14A は前面フレームの再研磨を、ホーンは塗装剥がれの防止処理・着色を実施し、外観もきれいに仕上がりました。
ネットワークも不良素子を交換し、半田も打ち直しました。オーバーホール後はペアでオシロスコープにかけ、左右の動作が一致していることを確認します。
ドライバー、ウーハー、ネットワークのオーバーホール、動作調整が完了したら、それぞれエージングチェックに入ります。経時変化がないことを確認後、ようやくエンクロージャーに組み込みます。
さらに1週間以上、さまざまなジャンルの音楽を鳴らしながらのエージングチェックを経て、修理完了となりました。
修理完了



L101 ランサーは、JBL らしいサウンドと見た目で非常に人気が高いスピーカーのひとつです。
ぜひ、これからまた末永く楽しんでいただければ嬉しいです。
Hさま、オガワに引き続きご用命いただき、ありがとうございました!
JBL L101 は宅配便での輸送が可能なサイズです。輸送に際し、当社輸送箱を貸出いたします。
ご愛用のスピーカー修理のご相談は、お問い合わせ からお寄せください。
JBL L101 ランサー ペアの修理概算価格
一般的なオーバーホール 一式 20万円(税込 22万円)程度
LE14A のフレーム研磨、ホーンの着色を含む当事例の場合 一式 23万円(税込 253,000円)程度
※価格は予告なく変更する場合があります。
※スピーカーの状態はさまざまですので正式なお見積りは現物確認後にご案内します。
※送料は別途必要です。












