一部の ScanSpeak (スキャンスピーク)のユニットは経年劣化で「音が出ない」という症状が出てきます。このユニットはさまざまなメーカーのスピーカーに搭載されていて、当社では各種、多数お預かりしています。
これまでお預かりしてきたスピーカーの例をご紹介します。
まず、Wilsonaudio SYSTEM5、6、7 のスコーカー、そして TAOC FC3000 、FC4000のウーハータイプです。
ゴムエッジです。
コーンとセンターキャップが同素材で表面が紙の皺加工のように見えます。
次に Sonusfaber Cremona のスコーカーやウーハー。
Wilsonaudio Sophia のスコーカーも同じタイプだと思います。
ゴムエッジで、コーンとセンターキャップの放射状のラインが特徴的です。
Cremona のスコーカー
さらに Sonusfaber Amati Homage のスコーカーです。
Sonufaber はたくさんのモデルがありますので、もっと他にも搭載されているかもしれません。
KRELL LAT-2のウーハーでも同症状を確認しています。
ユニット端子は、ファストン端子のものと、ファストン端子に半田付けしているものがあるようです。
音が出なくなる原因は、ボイスコイル引出部とモール線の接点の酸化です。
接着剤でコートされていますが、その下の半田の部分で腐食が起きています。
酸化が進行している個体では、モール線自体に緑青がみられる場合もあります。
ボイスコイル自体に致命的な問題がなければ、ボイスコイルを再引出し、モール線を交換することで修理は可能です。
もちろん、当社では磁気回路のオーバーホールも丁寧に行いますので、また長く安心してお使いいただけると思います。
当社の修理が、銘スピーカー復活の一助となればうれしいです。
スピーカー修理のご相談は お問い合わせ からお願いいたします。
ScanSpeak系 スピーカーユニット 音出ず 1本の修理概算価格
基本修理:ボイスコイル再引出、リード線交換、磁気回路オーバーホール、動作調整 一式 39,000円(税込 42,900円)
※価格は予告なく変更する場合があります。
※ユニット個々の状態はさまざまですので正式なお見積りは現物確認後にご案内します。