山形県内からお預かりしたJBL 4430 の修理をご紹介します。
大きなバイ・ラジアルホーンが特徴的な 2Way スピーカーです。
ユニット構成はドライバーが2421A、バイラジアルホーンが2344 、ウーハーが 2235H です。

お預かり時は外観的には傷、汚れがあり、ウーハーのエッジが劣化していました。ビスも錆びていることがわかります。

ユニット、ネットワーク、アッテネータなどをエンクロージャーから取り外し、ひとつひとつの状態をチェックした結果、すべてのユニット、ネットワークに動作異常が確認できました。内部に酸化や部品の劣化が見られますが、致命的な問題はありませんでした。
※画像はクリックで拡大します。お客様のお名前部分はぼかしを入れています。
できるだけオリジナルを残したいというお客様のご希望を踏まえつつ、ひとつひとつ丁寧にオーバーホールいたしました。
当社の基本のオーバーホールは以下の通りです。
ユニットについては、まず、磁気回路から錆や異物を除去、防錆処理を施し、ギャップ内をクリアな状態にします。加えて、ターミナルやラグなどの接点クリーニング、各部ビスの交換やクリーニングを実施いたします。もちろんコーン紙やダイヤフラム側もボイスコイルの状態などを慎重に確認しています。
ネットワークは、左右のバランス不良の原因となる不良素子(コンデンサー、抵抗など)交換、端子のクリーニングや交換をします。アッテネータも必要に応じて交換、クリーニングを実施します。
こうしてひとつずつ丁寧にオーバーホールをすることで、初期性能を取り戻していきます。
各ユニットやネットワークのオーバーホールが完了したら、慎重にエンクロージャーに組み込みます。

バイラジアルホーン再塗装、修理完了後
この度は基本的なオーバーホールに加え、バイラジアルホーンの再塗装もご用命いただき、キリっとした素敵なJBLが甦りました。
これからも JBL らしい外観とサウンドをお楽しみいただきたいと思います。
ありがとうございました。
修理のご相談は、お問い合わせ からお寄せください。
JBL 4430 ペアの修理概算価格
基本オーバーホール 一式 240,000円(税込 264,000円)程度
※価格は予告なく変更する場合があります。
※スピーカーの状態はさまざまですので正式なお見積りは現物確認後にご案内します。
※バイラジアルホーンの再塗装はオプションとなり、費用は別途必要です。
※送料は別途必要です。